コザクラインコの卵詰まり手術【大阪府堺市の動物病院】

コザクラインコの卵詰まり手術【大阪府堺市の動物病院】

今回の症例はコザクラインコの卵詰まり。

 

この症例は元気・食欲はあるのですが、他院にて卵詰まりと診断されたとのことで来院されました。

検査・治療の経過から卵が卵管に癒着している可能性が高く、手術でしか治療することができないことが予想されました。

飼い主様と相談の結果手術をすることになり、卵管・癒着している卵を摘出しました。

その飼い主様にアンケートしました。 以下、アンケート内容です。

 

住んでいる場所:大阪府大阪市北区与力町

ペットの種類:コザクラインコ(♀)

 

手術前のこと:

まず、家の中で飛んでいる時、重そうに飛んでいる事に気付き、大阪市内の他の病院でレントゲンをとってもらいました。

以前から卵づまりの事はインターネットで知っていましたので「もしかして、うちのチビちゃんも!!!」 やっぱりそうでした。

1ヶ月ぐらい市内の病院に通っていたのですが難しい施術だということがわかりキキ先生にたよることにしました。

 

手術すると決めた理由:

元気な内に手術をした方が良いと考え、お願いしました。

私としては、そのままにしておいて、苦しむのがかわいそうでした。

でも手術をすることによって死んでしまうかもしれないという想いもありました。

キキ先生の力を信じお願いした結果、元気に私たちの所にもどって来ました。

ありがとうございました。

 

手術後の状態:

手術後4日目ですが、すごく元気な声でないています。

 

どんな人はこの手術を考えた方がいいか。また、どんな人はこの手術をしない方がいいか:

今の状態を理解し、自分に言いきかせ、先生にペットの命を預けられる方は手術を考えた方が良いと思います。

はっきり言って先生にたくすしかないです。

手術をするのがかわいそうとか思う方は手術をしない方が良いと思いますが、結果かわいい子がくるしむ事になると思います。

それを見ていることが出来ますか?

 

手術しなかったらどうなっていたと思いますか:

きっとだんだん悪くなり、苦しんだすえ死んでしまったと思います。

 

丁寧にアンケートにお答えいただいてありがとうございました。

 

小さな小鳥に手術をするという決断はすごく勇気のいることだったと思います。

ですが、勇気を出して未来を信じることで新しい未来が切り開かれます。

小鳥が卵を詰まらせてしまった場合は手術という方法でしか治療できないこともあるのだということを知って頂ければ、と思います。

 

キキ動物病院

http://www.kiki-petclinic.com/

http://kikiah.com/

大阪府堺市中区深井北町117-3

072-276-3555

山下チビ1.JPG

山下チビ2.JPG

ケヅメリクガメの膀胱結石【大阪府堺市の動物病院】

ケヅメリクガメの膀胱結石【大阪府堺市の動物病院】

今回の症例はケヅメリクガメの膀胱結石。

この症例は排便をせず、食欲が落ちてきて動きも悪いとのことで来院。
検査の結果、膀胱に結石があることが分かりました。
結石はどこにあるかによって症状が違いますが、この症例は膀胱に結石が認められました。

膀胱結石を引き起こす主な3つの原因は以下になります。
①    脱水
②    高蛋白食
③    尿路感染
また、脱水の原因のうち、一番よくある原因が「慢性的な環境中の水分の不足」です。
慢性的な環境中の水分の不足として考えられるのが環境の不備です。
すなわち、自由に水を飲める環境の不備、極度に乾燥した環境による湿度不足、水分含有量の少ない食餌を与え続けること、などです。

首留置.JPG 写真は頚静脈から麻酔薬を投与するルートを確保したところ

ケヅメリクガメ結石摘出後.JPG 写真は甲羅を開いて膀胱結石を摘出したところ。胸筋を剥離していないことに注意してください。

ケヅメリクガメオペ後.JPG 写真は開いた甲羅を整復して手術を完了したところ

リクガメ(特にケヅメリクガメやホシガメ、ギリシャリクガメ、ロシアリクガメ、ヘルマンリクガメなど)は尿路結石をおこしやすいので注意しましょう。
検査の結果、骨盤よりも大きな結石が発見された場合は早めに外科手術により摘出するべきでしょう。

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ウサギの消化管膿瘍(肝膿瘍・胃膿瘍)【大阪府堺市の動物病院】

ウサギの消化管膿瘍(肝膿瘍・胃膿瘍)【大阪府堺市の動物病院】

ウサギの消化管膿瘍はゆっくりと形成され、初期には症状を示すことは少ない。
しかし、腹腔内(お腹の中)で膿瘍が大きくなると消化管閉塞や穿孔を起こす。
原因は不明なことが多く、生前診断は難しいことも多い。
なんらかの治療で開腹手術を行った際に偶然発見されることもある。

この症例は他院に入院していても状態が悪化してきており、閉塞している恐れがあるからと飼い主さんから手術を依頼されたのだが、手術に耐えられるかわからないくらい状態が悪かった。手術中になくなってしまう可能性があること、しかし、確かに閉塞している可能性も高く、このまま手術しないで様子をみていてもなくなってしまう可能性が高いこと、などを飼い主さんと相談の上、開腹手術となった。
緊急手術となったが、残念ながら手術中に亡くなってしまったので、飼い主さんの希望があり、飼い主さんの立会いのもと死後解剖を行った。

消化管膿瘍ケース1切開.JPG 写真は正中切開して腹腔内を観察しているところ。
明らかに歪な腫瘤が露出している。腹水も溜まっている。
後にこの腫瘤は胃に付着している膿瘍だとわかった。

 

消化管膿瘍ケース1観察1.JPG 消化管膿瘍ケース1観察2.JPG 写真は胃に付着している腫瘤(膿瘍)と白い結節が多発している肝臓
後にこの白い結節は膿瘍だとわかった。

消化管膿瘍ケース1胃潰瘍.JPG 写真は胃の潰瘍病変。他院で入院中ステロイドによる継続治療が行われていたので、その副作用もあるかもしれない。腫瘍を疑ってステロイド投与とのこと。今回の状況ではステロイド投与も選択肢に入れても良いと思うが、通常ウサギではステロイド投与は副作用も大きく、安易にステロイド投与するべきではない。

消化管膿瘍ケース1摘出.JPG 写真は病変と思われる部位を摘出したところ。
病理検査に提出した。

病理検査結果は
・肝臓、胆嚢の膿瘍および化膿性腹膜炎
・化膿性胃炎および膿瘍形成、胃潰瘍および糜爛(びらん)
胃穿孔から化膿性病変および膿瘍形成が行われた可能性があるとのこと。

過去にステロイド投与がされていたのであれば、そのときに胃穿孔が起きた可能性がある。
特に急性胃拡張のときにはステロイドを投与していなくても胃潰瘍が発生していることも多く、急性胃拡張のときにステロイドを投与すれば胃穿孔を起こす可能性が高い。
胃穿孔も大きな穴であれば症状は出るが、小さな穴であればすぐにふさがるので症状はすぐにはでない可能性がある。
やはりウサギにステロイドを投与するときは、慎重にメリットとデメリットを考えなければならない。

今回は特殊なケースでしたが、ウサギの食欲不振にはまれに閉塞によることがあります。
閉塞が疑わしければ主治医に開腹手術も相談してみてもいいかもしれません。

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